Pale [3] Park

イラストデザイン : 美山 有

 

・入江陽トリオ

入江陽トリオ

入江陽 Official Web site

入江陽さんの音は危険で安全だと思う。
それはつまり、炬燵の上の人懐っこい雪見大福と路地裏の乾いた煙の匂いが同時に漂い、子供に見せたいけど見せてはいけない、見せねばならぬが見せたくない、そういうものである。
そしてそれは何かというと、『人間的』という事かもしれません。必見。

 

・GRASAM ANIMAL

グラサンアー写

GRASAM ANIMAL Official Web Site

彼らと出会ったのは今年の4月なので、知り合ってからそんなに日は長くない。しかし、深夜に集まって去年の夏からずっとタンスの上に放置されて湿気った花火に火を付けて遊んだり、ハイエースを借りて皆で海に行ったりと少なからず今年の夏を一緒に見てきました。秋雨も終わり秋が着実ににじり寄って来ていますが、GRASAM ANIMALの音楽を聴くと自分の周囲5メートルくらいは8月の風が吹くし、コンビニまで走って行って金麦とストロングゼロを買いたくなる。たぶん冬になってもそんな感じなんだろうな。10/10のライブ必見です、できればチャリ乗りながら見たい!

 

・South Penguin

サウスペンギン

South Penguin Official Web Site

『alaska』が出た時、ヤバい!これは頑張って早くお誘いしないとスグご一緒できなくなるな…と感じ、今回お誘いしたところご快諾頂きました!この場を借りてお礼申し上げます。
「throw」の歌詞の中でSPKという単語が出てきたり、「alaska」の間奏での歪なベースファズの音色といい、定型に少しの穴をあけるような楽曲群にクラクラします。
音楽に触れて、立ち上がる印象には記憶が関係していると思うのですが、
south penguinを聴いているとSPKやlos crudosを聴いていた高校時代の自分と今の自分の時間が圧縮されて凄く親しみを感じるのです。
日常に隣接するような音楽でありながら、小さな穴がトリガーとなってかつての自分がリアリティを持って今再び現れてくる。その歪さと欠如を今の私が埋めていく快感が、この時間と音楽が宝物なんだと思えるよすがになっています。