Pale [2] Mirror

イラスト:キム・イェオン

・toddle

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公式HP

全ての楽器からでてくる様々な音色と歌声が、空間系のエフェクトを使わずとも滲み広がって混ざりあっていくような音像がとても好きです。toddleの曲からは、沖縄に住んでいた時に感じていた梅雨が明けて夏に差し掛かる時期の、東京の同時期のものとは少し違う独特な空気感を何故か得ることができて、初めて聴いたときでもとてもすんなり身体に馴染むようで、まだ物心もついていない幼いころからずっと聴いてきたようなとても身近な曲に感じました。ライブがある6/6は梅雨入りの時期で、その日にtoddleのライブを見れるのがとても楽しみです。 (仲松)

大変昔から非常に尊敬しているバンドです。否応なしの透明なツインギター、疾走する力強いアンサンブル!オルタナに感謝したくなります。 (窪田)

 

・テニスコーツ

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撮影 : 成田 舞

公式HP 植野隆司Twitter さやTwitter

勉強しながら音楽を聴くことが多いのですが、今でも同じように高校生の時に実家の机の椅子に座ってありありと想像されうる姿勢でテニスコーツを聴いていた事を思い出せます。集中しているような時は、腕に蚊がとまって初めてハッと時間の速さに思い至ります。椅子に座って光の速さで過ぎていく時間が、伴侶のように記憶として”彼に”寄り添っている事。あらゆる人の眠りと共に通り過ぎていく静かな夜が窓に映るその部屋に、電気スタンドのあかりだけが灯って、眼を瞑るまでがあまりに遠く心細かったとしても、テニスコーツの音楽を聴いているとどこまでも遠くへ行ってやろう!と思えます。かつての姿を想像する、かつての部屋でその姿に眼差しを注ぐ伴侶として在っただろう今の自分が、6/6演奏することが本当に嬉しいです。 (粟國)

彼岸から到達するようなメロディー、あどけなさと達観に境界のない音。音楽という物が、空気を媒介して伝わる事を再認識させられます。 (窪田)